鎌倉市は、新型コロナウイルス感染症のクラスター(感染者集団)が発生した市立玉縄小学校の臨時休校を、25日まで延長する。
同校では児童・教職員計13人の感染が判明。全児童生徒のPCR検査を実施するため21~23日を休校としたが、対象者が約410人と多く、結果判明が24日までかかる見込みのため、25日の終業式も中止する。
また、1月に市立全16小学校が栃木県日光市で予定していた修学旅行は中止とした。代替の企画は学校ごとに検討する。
鎌倉・玉縄小でクラスター 23日まで休校、全児童検査へ
新型コロナウイルス感染症を巡り、鎌倉市と市教育委員会は20日、臨時会見を開き、市立玉縄小学校(同市玉縄1丁目)で10歳未満の児童11人の感染が新たに確認されたと発表した。いずれも無症状か軽症。すでに児童と教職員2人の感染が判明しており、クラスター(感染者集団)の発生となった。全児童のPCR検査を実施するため、同校は21~23日、臨時休校とする。
市や県によると、同校では17日までに、女子児童と30代の男性教職員計2人の感染が抗原検査で判明。2人の感染経路は不明という。濃厚接触者はいないが、女児と同学年の児童92人、教職員40人のPCR検査を実施。その結果、19日に男児6人、女児5人の感染が分かった。残る約410人のPCR検査も実施する。
松尾崇市長は「地域で現状を正しく認識するため、学校名を公表した。差別や誹謗中傷がされないような発信と心のケアを徹底する」とした。