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【東京新聞】鎌倉は観光客まばら 県境移動が全面解除 2020年6月20日 07時09分

いまのくらいがちょうどいいんじゃなかろうか。

昨年秋の台風による倒木でハイキングコースが通行禁止。狭い道を走る客が減って安全になったし。

外国人観光客に大きく依存する地域経済の構造を、どう調整していくかも市長、観光協会、商店会の手腕。

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明月院の前(北鎌倉):6月21日筆者写す

https://www.tokyo-np.co.jp/article/36749

新型コロナウイルスの感染防止のため政府が要請していた都道府県境をまたぐ移動の自粛が十九日、解除された。アジサイが見ごろとなった観光地の神奈川県鎌倉市では、雨脚が時々強くなる悪天候のため人の姿はまばらだったが、観光客や事業者からは歓迎や期待の声が上がった。
 
「やっと気兼ねなく来られるようになった。ずっと楽しみにしていた」。鶴岡八幡宮を訪れた千葉県南房総市の農業渡辺勇さん(77)は声を弾ませた。昨年は二回の台風に見舞われ、ビワ栽培のビニールハウスが壊れる被害を乗り越え、今年の出荷を終えたばかり。「(金運が良くなるとされる)銭洗弁天でお金を洗ってくるよ」と笑顔を見せた。
 
鎌倉名物の人力車は、客を乗せる前後に座席を消毒し、車夫はマスクを着用するなど感染防止対策をしながら営業中。車夫の川出貴光さん(32)は「今も大々的に『鎌倉に来て』とは言えないけれど、来てくれたお客さんに全力を尽くしたい」と力を込めた。
 
鎌倉市観光協会はこの日、観光客向けに手荷物の預かりを再開した。市内の寺や神社の多くは、拝観時間を短縮するなど対策をして再開しているという。専務理事の大津定博さん(57)は「様子を見ながら、じわじわ復興していきたい。秋の紅葉シーズン、そして鎌倉が舞台になる二〇二二年のNHK大河ドラマに向け、上昇気流に乗せていけたら」と話す。 (石原真樹)
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