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身体障害者福祉協会 当事者目線で情報発信 鎌倉FMでコーナー開始

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木村会長(後列左)とパーソナリティーの小松さん(前列左)

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 鎌倉市身体障害者福祉協会は11月から、鎌倉エフエム(82・8MHz)と協力し、毎月1回、障害者に必要な情報を届けるコーナーを開始した。同協会の木村康洋会長は「当事者ならではの目線で情報を発信し、健常者や高齢者にとっても生活しやすい共生社会の実現につなげたい」と話す。

 同協会には、肢体や視覚、聴覚に障害がある人など60人超が所属。会員間の情報発信や交流企画の開催、行政などへの提言に加え、スポーツ系・文科系のサークル活動なども行っている。

 現在、市内で障害者手帳を所持している人は、身体障害者だけで約4800人にのぼり、同協会では以前からより多くの人に情報を届ける方法を探っていたという。

 そんな中、視覚障害があり、情報収集にラジオを活用している会員の三浦晴代さんの提案で、鎌倉エフエムの名前が挙がった。協力を依頼したところ、とんとん拍子に話が進み、11月から新コーナー「ウェルフェアライフ」がスタートすることになった。

 放送されるのは「鎌倉シーサイドステーション」内の第3木曜日11時20分から約15分間。パーソナリティーの小松あかりさんと木村会長が「誰もが安心安全に暮らせる環境づくり」をテーマにトークする。

 1回目の11月19日は同協会について、12月17日(木)の放送は「障害者への声かけ」について紹介。「誘導の際は、肘につかまらせてもらうと自然と後ろに下がり歩きやすいなど、手助けしてみたい人のヒントになる情報も伝えたい。リスナーさんからの質問も歓迎」と木村会長は話す。

「気付き」伝える

 「障害者の多くが中途の人で、60歳以上が約7割を占める。障害を負った時にどんな手当や助成があり、どんな手続きが必要か分からないことも多い」。木村会長自身も幼い頃から目が見えづらく、大人になり視力を失った。

 今年はコロナ禍で給付金など重要な郵送物が増加した一方で、すぐに気付けないケースもあり、同協会は「封筒に点字を」と市に要望。市の電子クーポン「縁むすびカード」送付の際には、早速、視覚障害者約300人の封筒に点字のテープラベルが貼られた。

 木村会長は「私たちの行動が障害の有無に関係なく、共に生きやすい社会の実現につながれば。今後も当事者ならではの情報発信を続けたい」と話している。

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