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「コロナにカツ丼」で飲食店も子どもも元気に 鎌倉えびす亭が挑戦

便乗商法ではないようです。

「中国の方がたくさん来店していたが、今はほぼゼロになり売り上げは3分の1に」

 

【鎌倉経済新聞】 https://kamakura.keizai.biz/headline/399/

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卵とじではなくタイプはソースカツ丼。「コロナにカツ!」の文字をマヨネーズで書く

小町通りを抜け鶴岡八幡宮の西側、北鎌倉へ向かう道沿いにある同店。隣接の駐車場には常に観光バスが並んでいたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で2月中旬以降、その姿は見えなくなった。

 「中国の方がたくさん来店していたが、今はほぼゼロになり売り上げは3分の1に」と話すのは、店主の福澤壮介さん。「このままでは店が継続できないところまで来ている」と危機感を募らせていたとき、妻のあやめさんがたまたま見ていたテレビで、NPO法人「みらくる」(大阪市)の活動を知る。

 寄付を募り、売り上げ減少に悩む東京・日本橋の居酒屋が作る通販用の生ラーメンと野菜の真空パックを、食事を必要とする子育て世代に届けるプロジェクトだった。あやめさんはすぐに同NPOに連絡を取り窮状を伝えた。

 連絡を受けた代表の吉村大作さんは「それまでは知り合いの店などと組んだり、通販商品ありきで進めたりしていたので断るつもりだったが、心が動かされた。ピンチの店を放っておけなかった」と動き出す。

 「場所は関係なく、みんなで頑張りたい、何かしたい」という思いで、場所や商材を超えて提供できるものとして思いついたのが「カツ丼」だった。ソースカツ丼に掛けたソースの上に「コロナにカツ!」の文字をマヨネーズで書いた。

 揚げ物は扱っていなかったえびす亭だが、「不安だったものの、やれることは何でもやってみようと挑戦した」と福澤さん。試作を重ねるうちに「これをきっかけにメニューにも加えようか」と検討していると言う。

 来店客が1,000円を寄付するごとに無料券2枚(=600円相当のカツ丼2杯)を店先のボードに貼る。高校生以下の子どもは、この無料券を店内に持ち込めばカツ丼1杯をテークアウトできる仕組み。

 同連盟には現在、大阪市のラーメン店、長崎県佐世保ハンバーガーショップも加盟。ハンバーガーショップではカツバーガーを提供するという。 

 吉村さんは「今回の騒ぎで観光地の飲食店は軒並み影響が出ている。子どもたちを応援する飲食店を地域の人たちで応援することで、まちが活気づいていくと思う。えびす亭が成功して、各地での見本になってくれたら」と期待を込める。福澤さんは「子どもたちを元気にすることで自分たちも元気になれれば」と意気込む。

 営業時間は11時~17時。木曜定休。


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